Twitterにまつわるいろいろな制限について

こんにちは! みなさん今日もTwitterで元気につぶやいていますか!? さえずっていますか!?

ところでよく聞く"規制"ってあるじゃないですか. なんかあまりにヒマだったのでちょっと調べてみたのです. そしたらこんなページが.

Twitter Support :: Following and Update Limits

Twitterが設けている制限について記述してあるページです. 抜粋してまとめてみました. まとめただけなので, 対策とかではないです. ちなみに○○制限という名前で統一してありますが, 正式な名前ではないのであしからず.

API制限

TwitterにはAPIというモノが設けられておりますが, ある制限を超えると使用できなくなります. それは1時間あたりの使用回数が150を超えた時です*1. この使用回数は特定のタイミングでリセットされます.

ちなみに誤解されやすいかもしれませんが, この使用回数を消費するAPIと消費しないAPIがあります.

大まかに言うと, TimelineやMentions, DirectMessagesなどの取得に関わるAPIは使用回数を消費します. それ以外のつぶやきの投稿や, フォロー/リムーブ, お気に入りの追加/解除などのAPI使用回数を消費しません. したがって「つぶやきすぎてAPI制限にひっかかっちゃった!」はありえません.

アップデート制限

じゃあなぜつぶやけなくなってしまうのか. それは別の制限があるからです. それがアップデート制限. つぶやくコトをTwitter側ではステータスのアップデートと表現するのでこういう風に呼んでみました.

どうやらつぶやきは1日に1,000件までしか受け付けないようです. Webからつぶやこうが, クライアントからAPI経由でつぶやこうが, 1,000を超すコトはできないみたいです. あとDirectMessageは1日に250件までです.

フォロー制限

あとフォローに関しても制限があります. ただ大した話ではないですが.

簡単に言うとfollowingを極端に増やすコトはできない, という話です. followingとfollowerの比率によって最大following数が決まります.

おかしな400 Bad Requestについて

制限にひっかかると, Twitter側からの応答で400 Bad Requestというのが返ってきます. 「その要求は受け付けられないなぁ」というコトですね. 試しにAPIを150回使用した後で, 追撃のAPIを使用すると400 Bad Requestが返ってきます.

しかしつぶやきが1,000に到達していないはずなのに, つぶやいたときに400 Bad Requestが返ってくるときがあります. ボク自身だと, ここ数日の深夜1時から朝7時ぐらいまでつぶやけないときがあります. それもまったくではなく, 1回2回つぶやくのに成功して, その後またつぶやけないとう具合に.

コレは先のページにも書かれていない現象なので, ただの推測ですがTwitter側の隠れた負荷軽減措置のような気がします. ボクは10,000回つぶやいた後ぐらいからこの影響を初めて受けたので, つぶやいた回数が多い人にこの措置が適用されているのかもしれません.

まとめ

  • APIは1時間あたり150回までしか使用できない. ただしTLの取得などに限る
  • つぶやきは1日に1,000件まで. DMは1日に250件まで
  • しかし時間帯やユーザーによっては1,000件未満でもつぶやけない時がある
  • followerを増やさずして, followingを極端に増やすコトはできない
  • コレらを知ったとしても, つぶやき無条件拒否の対策にはならない*2

追記[2009-10-12 1:41]

制限に関するページが他にもありました.

Twitter API Wiki / Rate limiting

気がかりなのは一番下のブラックリストに関連するところ. 怪しい挙動のアプリケーション(OAuthコンシューマも含むのでしょうか)は自動的にブラックリスト入りされるとか……?

*1:Twitterの調子によってはより少なくなるコトもあるとか

*2:Twitter側もふざけているわけではないでしょうし, 従うべきなのだと思います

Twitterのしつこいフェ○アイコンを自動でブロックするサービスを作ったよ

こちらでーす.

ふぇらふぇらほいほい

名前に関してはいろいろありますが, とりあえずBritney Fuckedのせいにしておいてください. あ, ごめんなさいすみません, あ, あ. 悪ふざけです.

使い方はOAuthの方で許可していただければそれだけでOKです. 詳しいコトはふぇらほいの方に書いてありますけどね.

使ったもの

せっかくなんで書いておきます. 余力があったらソースコードでも公開します.

Web側

全部Rubyで書いてあります. コントローラにSinatra, ビューにHamlを使っています. データベースへのアクセスはSQLを直接書いているので, 特にどうこうはありません. あとはグラフを描画するためにGruffを使っています.

サーバーはURLからもわかりますが, さくらさんです. データベースはMySQL. 最初はcoreserverの方でやっていましたけど, Gruffが利用するRMagickをインストールするコトができなかったので, しぶしぶ乗り換えた次第. ご迷惑をおかけしております.

バックグラウンド側

バックグラウンドはすべてErlangで書いています. 動作自体は各ユーザーさんのフォロワーを取得して, 例のスパムがいたらブロックするだけです.

ちなみにボクのマシンで動作させています. 当然Web側のデータベースともやり取りを行わなければいけない(ユーザーさんの取得, ブロック情報の更新)ので, その間はSSHを介してごちゃごちゃやっています*1.

ハマったところ

Web側は特に問題もないのですが, クローラなどのバックグラウンドで動作するやつを書いたコトがないので, 紆余曲折ありました.

最初の作りがあまく, 200ユーザー数を超えたあたりでとあるプロセスがヒープ領域を大量に消費してしまったり, プロセスの死亡をトラップせず, それが影響して全体が死んだり…… ユーザー数も予想外の増加数だったのでけっこう焦ったー. 公開して1日経たずにバックグラウンドのプログラムを書き換えるはめになりました.

学んだコトは:

  • いくらErlangのプロセスが軽いとは言え, そのプロセスに引き連れている値(loop(A, B, C)など)によっては考えモノ
  • メモリ的には問題なくても, 他にボトルネックとなる部分がある. 今回はTwitter APIへのリクエスト. 並列数多すぎてタイムアウトが頻発してた

とかでしょうか. 現在は並列数を最大でも20程度に抑え, プロセスも逐次spawn_linkするようにしてあります.

とりあえず

うっとうしくて, でも無視できなくて, 毎回手動で対処しているという方は一度どうでしょうかー.

*1:本当は同じネットワークにおいて, MySQLのデータベースと直接やりとりしたひ……

くるくる回して入力するUIを作ってみた

とある範囲の値を入力してもらいたいけど, テキストボックスじゃ自由度高すぎるし, 範囲が微妙に広いからコンボボックスじゃ選ぶのめんどいなー*1.

そんなコトを考えているときに「こんなのどうよ?」と思って作ってみた.

とりあえずこんな風になった

このページを開いて, 青いボックスの上でマウスのボタンを押しっぱなしにすると, ちっこい矢印がでてくる. その状態で, その矢印を中心に:

  • 時計回りにドラッグするとカウントアップ
  • 半時計回りにドラッグするとカウントダウン

します.

欠点

  • 入力の仕方がわかりにくい*2
  • 入力範囲が広すぎると何回もくるくるしなくちゃいけないのでめんどくさい

とりあえず意外におもしろい動きなんじゃないかと思います. iPodのUI? 知らないお( ^ω^)*3

あ, もし使いたい方はこちらからJavaScriptのソースを取得してもらえればいいかと思います. ちなみにjQueryに依存しているのでご了承を.

あと例に使ったソースはこちらです.

*1:下三角クリックして, スクロールして, 目的の項目をクリックするっていう手順がなんか煩雑だと思うのです

*2:センターとなるマーカーを工夫すればいいと思うけど

*3:作っている途中で「iPodのような操作感だなー」と思いましたけど

とりあえずRackのミドルウェアとして実装すればいいんじゃない?

最近Rackの上にごくごく簡単なフレームワークSinatraも使わず組んでいるんですが, ミドルウェアが便利で, 仕組みもごくごく単純でステキだなぁとか思っているからとりあえずメモしておこうと思って久しぶりにブログを書こうとふにゃらららら.

仕組みから言えばフィルターとして動きます. たとえば:

use Rack::ShowExceptions
use Rack::Lint
run ExampleApp.new

ってミドルウェアを積むと, Rack::ShowExceptions#call(env) -> Rack::Lint#call(env) -> ExampleApp#call(env)と順番に呼ばれます. ただチェインしているだけですね. 素直な実装でボクうれしい.

つーコトでオプション的な機能は引数のoptionsとか設けて対応するんじゃなくて, Rackのミドルウェアに任せれば済むんじゃないか. 素直な実装というコトで, 簡単に作れました. 試しに行頭と行末のホワイトスペースおよび改行を削除するミドルウェアを書いてみた.

require 'rubygems'
require 'rack'

class Strip
  def initialize(app)
    @app = app
  end

  def call(env)
    status, headers, body = @app.call env
    body, content_length = strip body
    headers['Content-Length'] = content_length.to_s
    [status, headers, body]
  end

  def strip(body)
    content_length = 0
    body.each do |s|
      s.gsub! /^\s+|\s+$|[\r\n]/m, ''
      content_length += Rack::Utils.bytesize s
    end
    [body, content_length]
  end
end

あとはuse StripってしてあげればOK. 簡単だね.

ただミドルウェアを積む順番を意識するのはめんどうなので, @app.call(env)を必ず呼び出して, その結果を加工する程度のモノにした方がよさそうです. 試しにキャッシュ機能とか実装してみたんですけど, キャッシュがあった時点で後方のアプリケーションを呼び出さないので, 順番によって結果が変わる可能性があるからです.

とりあえずミドルウェアで実装しとけばいいんじゃない? って話でした. Sinatraにも使えるしね.

Rubyで実践 OAuth in Twitter

というコトで前回のエントリに引き続き, OAuthです. 今度はコードを書き, OAuthを用いてTwitterのユーザータイムラインを取得してみようと思います.

コードはGitHubの方に置いてみました. 初めてのGitHubわくわくです.

OAuth examples

ちなみにターミナルから起動します. GitHubの方にはREADMEすら置いていないのであしからず.

$ ruby examples/twitter.rb

以下手順を追っていきますが, コードを部分ずつにわけて載せています. 全部が見たい人はGitHubの方で見てみてください.

認証トークンを取得する

consumer = OAuth::Consumer.new CONSUMER_KEY, CONSUMER_SECRET, {
  :signature_method => OAuth::SignatureMethod::HMAC::SHA1
}

request_token = consumer.get_token REQUEST_TOKEN_URL

puts "Request token: #{request_token.token}"
puts "Request token secret: #{request_token.secret}"

まずコンシューマのキーと秘密の文字列でコンシューマオブジェクトを生成. Twitterは今のところ, signature_methodとしてHMAC-SHA1しか対応していないので, それも指定.

そしてOAuth::Consumer#get_tokenで認証トークンを取得.

Request token: REQUEST-TOKEN
Request token secret: REQUEST-TOKEN-SECRET

ユーザーを認証する

%x{open #{AUTHORIZE_URL % request_token.token}}
puts 'Press enter key after allowed.'
gets

最初に断っておきますと, openを使っているのでMac OS Xでしか動きません(たぶん). まぁAUTHORIZE_URL % request_token.tokenの結果を出力して, 手動でアクセスしてあげれば問題はないはず.

puts AUTHORIZE_URL % request_token.token
puts 'Press enter key after allowed.'
gets

このアクセスしたページでユーザーの認証と, リソースへのアクセス許可をもらう. Callback URLで指定したURLに飛ぶがそれは無視して, Enterキーを押す.

アクセストークンを取得する

consumer.token = request_token
access_token = consumer.get_token ACCESS_TOKEN_URL

puts "Access token: #{access_token.token}"
puts "Access token secret: #{access_token.secret}"

unless access_token.empty?
  puts 'Optional values:'
  access_token.each_pair {|key, value| puts "  #{key} => #{value}"}
end

さっき取得した認証トークン(request_token)をコンシューマにセット. 再度get_tokenを行い, 今度はアクセストークンを取得. ちなみにTwitterはこのとき付随的な情報として認証されたユーザーのuser_idとscreen_nameも返す. OAuthの仕様書を読んでいないが, こういうコトもできるという認識でOK?

Access token: ACCESS-TOKEN
Access token secret: ACCESS-TOKEN-SECRET
Optional values:
  user_id => 14976270
  screen_name => takkkun

サービスプロバイダ上のリソースにアクセスする

consumer.token = access_token
response = consumer.get 'http://twitter.com/statuses/user_timeline.json'

puts response.code
puts response.body

取得したアクセストークンをコンシューマにセットし, 任意のリソースにリクエストを送る. 今回はユーザータイムラインを取得.

200
[{"text":"\u3055\u3063\u304d\u304b\u3089\u4e0b\u307e\u3076\u305f\u306b\u76ee\u85ac\u3057\u3066\u308b", ~

ちなみにアクセストークンとシークレットを保存しておけば, 次から認証トークンの取得からアクセストークンの取得のステップを飛ばして, いきなりリソースへのアクセスを行うコトができる.

consumer = OAuth::Consumer.new CONSUMER_KEY, CONSUMER_SECRET, {
  :signature_method => OAuth::SignatureMethod::HMAC::SHA1,
  :token            => OAuth::Token.new('ACCESS-TOKEN', 'ACCESS-TOKEN-SECRET')
}
response = consumer.get 'http://twitter.com/statuses/user_timeline.json'

puts response.code
puts response.body

出力は上記と同じ.

取れました

というコトでOAuthによるリソースの取得ができました. 手順を追うといっても上っ面だけなので, 中で何をして, どんなリクエストを送っているかはoauth.rbでも見ていただければわかると思います.

さすがにいろいろ読んだし, コードも書いたので, 最初の流し読みのときよりもかなり理解が深まったかなー. 

OAuthを知る

どうやらOAuthというモノがあるらしい. 仕組みを考えだしたのはTwitterの中の人だとか.

そのOAuthについて理解を深めるために, 粛々とつづってみる. 間違っていたら突っ込んでいただけると嬉しいです.

OAuthの目的

OAuthは認証と認可を目的とする. OpenIDは認証だけなので, そこがOAuthとの違い.

この認可とは, 特定のコンシューマが, 認証されたユーザーの同意によって, サービスプロバイダ上にあるリソースへアクセスできるようになる, というモノ.

OAuthの登場人物

サービスプロバイダさん

ユーザーの認証と, リソースへ対するコンシューマからのアクセスを認可するサービスのコト. OpenIDでいうOpenID Providerの立場.

くだけて言うとOAuthサーバーみたいな感じ. 例えばTwitterとか.

コンシューマさん

リソースへのアクセスを, ユーザーの同意の上で行うサービスのコト. サービスと書いたが, 別にデスクトップアプリでもいい. OpenIDでいうRelying Partyの立場.

くだけて言うとOAuthクライアントみたいな感じ. 例えばTwitter用のデスクトップで動作するクライアントとか.

ユーザーさん

コンシューマから「ちょっとサービスプロバイダ上のリソースにアクセスしたいので, 許可してもらえるかな?」と言われる人.

OAuthの仕組み

リソースへのアクセスは認可もそうだが, まず認証されていなければならないので, たいていIDとパスワードが必要となる. そこをOAuthはトークンと言うランダムな文字列で代用するようにして, リソースへのアクセスを認めている, って感じ. このトークンは2種類ある.

認証トーク

まず「このURLにアクセスして, リソースにアクセスするのを許可してもらえるかな?」という時に必要となる認証トークン(request token). これは簡単に取得できる.

ちなみにこのタイミングでサービスプロバイダ側がログイン画面を用意するので, そこでユーザーにIDなりパスワードなりを入力してもらって, 認証を行う. 実際試してみるまでどこで認証がされるかがわかりづらかった……

そしてリソースへのアクセスの許可/拒否もしてもらう. 認証トークンの出番はこれだけ.

アクセストーク

次にリソースへのアクセスに必要となるアクセストークン(access token). この認証トークンとアクセストークンはユーザーの認証が済んで, さらに許可してもらった後なら取得できる(イメージ的には認証トークンと交換するイメージ).

そしてこのアクセストークンは何度でも使う. リソースへのアクセスに認可を下すには, アクセストークンが妥当かどうかで判断している. よって一度認可をもらえばリソースへのアクセスはツーツーというわけではなく, アクセストークンを毎回含め, 毎回認可してもらう必要がある.

OAuthを使うための準備

まずサービスプロバイダに「こういうコンシューマを作るので, お願いします」という登録が必要. それでコンシューマのキーと秘密の文字列を貰う. 秘密の文字列は署名(Signature)を生成するのに必要で, キー自体は認証トークンをもらうときも, アクセストークンを貰うときも, それ以後のアクセスを行うときも……, すなわちすべてのリクエストに含めなきゃいけない. でないと, どのコンシューマからのアクセスかわからないから.

というわけで, Twitterでコンシューマを登録してみる. まずhttp://twitter.com/oauth_clientsにアクセス.

"Register a new application »"のリンクをクリックして, コンシューマの情報を入力する.

特に重要なのがCallback URL. ユーザーの認証が済んだ後, ここに記入したURLにリダイレクトされるようになっている. なので大体はアクセストークンの取得を行うURLを書くコトになると思う.

そして登録したコンシューマの情報が記載されているページ.

Consumer keyがコンシューマのキー. Consumer secretが秘密の文字列となる. あと認証トークンとアクセストークンを取得するさいに用いるURL(Request token URL, Access token URL)と, ユーザーの認証およびリソースへのアクセス許可をしてもらうためのURL(Authorize URL)も書かれている.

これらの情報でサービスプロバイダとやりとりできる. ひとまずコンシューマの登録は完了したので, 準備はコレでおしまい.

次からコードを書いて実践してみる.

Rubyで実践 OAuth in Twitter

RailsでAmazonの商品を, 署名認証に対応した上で扱う

今朝こんなメールがきました.

【重要】Product Advertising API (旧 AmazonアソシエイトWebサービス)の署名認証に関するお知らせ

内容をサラッと言うと:

うちが調べてみたところ, おたくのAWSAccessKeyIDから送られてくるリクエストに電子署名がついていないんですよー.
んでー, 8月15日までに電子署名つけてくれないと, リクエスト受け付けなくなっちゃうんですよー.
だからそれまでにつけておいてね!

です.

いやー, やっぱり催促されちゃいますよね. というわけで署名認証に対応したのもメモメモ.

ruby-aawsのインストール

前回のバージョンで使ったamazon-ecsは署名認証に対応していない(だからメールがきたんだけど)ので, 別のRubyGemsを用意. 前回のバージョンのブコメid:takahashimさんが:

対応済みをうたっている(未確認)ruby-aawsの方がいいような

とおっしゃっていたので, 早速ruby-aawsをインストール.

$ sudo gem install ruby-aaws

ちなみにruby-awsというのもあって, それを間違えて入れていたのは内緒. ruby-awsではなく, ruby-aawsなので注意(自分に言い聞かせるように).

デフォルトの設定を書く

いつものようにこのRubyGemsを使いますよー, っていうのを書く.

# config/environment.rb
config.gem 'ruby-aaws', :lib => 'amazon'

あとデフォルトの設定(AWSAccessKeyIDなど)を書く. 専用のファイルに書くので:

# config/amazonrc
[global]
  key_id        = APIを使うために必要なアクセスキー
  secret_key_id = 秘密キー
  locale        = jp
  cache         = true
  cache_dir     = tmp/amazon

って書いて:

# config/initializers/amazon_aws_env.rb
ENV['AMAZONRCDIR']  = 'config'
ENV['AMAZONRCFILE'] = 'amazonrc'

そのファイルを読みにいくよう, 環境変数を設定しておく.

何気に素敵なのが, このRubyGems自体にキャッシュの機能がついているコト. config/amazonrcのcacheとcache_dirがそれ. キャッシュの保存場所はtmp/amazonにしたので:

$ mkdir tmp/amazon

そのためのディレクトリを作っておく.

モデルを書く

class AmazonItem < ActiveRecord::Base
  validates_presence_of :asin

  def method_missing(name, *args)
    lookup unless @looked
    @item.send name, *args
  end

  protected

  def validate
    lookup unless @looked
    errors.add :asin, "can't find the item from Amazon" unless @item
  end

  private

  def lookup
    page = Amazon::AWS::Search::Request.new.search(
      Amazon::AWS::ItemLookup.new('ASIN', 'ItemId' => asin),
      Amazon::AWS::ResponseGroup.new('Medium')
    )
    @item = page.item_lookup_response.items.item
    @looked = true
  end
end
amazon_item = AmazonItem.find_by_asin '4797336617'
puts amazon_item.item_attributes.title.to_s # => たのしいRuby 第2版 Rubyではじめる気軽なプログラミング

リクエストされたURLは:

http://ecs.amazonaws.jp/onca/xml
?AWSAccessKeyId=XXX
&AssociateTag=calibanorg-20
&IdType=ASIN
&ItemId=4797336617
&Operation=ItemLookup
&ResponseGroup=Medium
&Service=AWSECommerceService
&Timestamp=2009-06-17T09%3A46%3A55Z
&Version=2009-03-31
&Signature=g42E4Xoj%2F9c1peqybJxnN0iuxB8Cr4ZVPwggPcI0SHw%3D

なので, ちゃんと電子署名(Signatureパラメーター)が付与されていますよ, と*1.

ちなみにmemcachedを使わなくても, キャッシュを使うように設定すればruby-aawsだけでもそこそこ速い. あとItemLookup以外のオペレーションもキャッシュするので何かと便利かも.

ただ速度はオンメモリなmemcachedに及ばない(未確認)だろうし, ネットワークを介すこともできないのでそこはケースバイケースかな.

あと気になるのが:

Amazon::AWS::Search::Request.new.search(
  Amazon::AWS::ItemSearch.new('Books', 'Keywords' => 'ruby'),
  Amazon::AWS::ResponseGroup.new('Medium'),
  5
)

ってやると, 1ページ目から5ページ目までの検索結果が返ってくる点. 5ページ目だけじゃなくて?

*1:ちなみになんでAssociateTagがついてんの? つけていないのに……

"この世で最も役に立たない関数"をRubyのメソッドで

寝つけないところにこのエントリ. defを使う方法でやってみた.

def pointless
  puts "Turing off myself = #{method :pointless}"
  undef :pointless
end

pointless
pointless

Rubyにもundefがあるなんて初めて知ったぜ.

追記: Pythonでも書いてみた

vars = vars()

def pointless():
    print 'Turning off myself = ' + pointless.func_name
    del vars[pointless.func_name]

pointless()
pointless()

んー, うまく__main__モジュールの辞書を取得できないだろうか……

また追記(11:57): Pythonにはglobalなるものがあるらしい.

ブクマコメントなどを見ると, globalな空間を参照できるとのコト. この感じを見てPHPを思い出して, 少し感慨深くなった(個人的な話).

def pointless():
    global pointless
    print 'Turning off myself = ', pointless # func_name使わなくてもコレでいいっぽい
    del pointless

pointless()
pointless()

またひとつ賢くなったよ! 多用すべきものではないと思うけど.

RailsでAmazonの商品を扱う

Amazonの商品はAPIを介して簡単に取得できますが, 取得した情報はキャッシュ目的以外でローカルに格納してはいけない, などの制約がある. なのでどんな風に書けばいいかメモ. あと毎回APIを介していては遅くなるのでmemcachedを使う(キャッシュ目的なのでOKなはず).

まずAmazonAPIに簡潔にアクセスできるRubyGemsを入れる.

$ sudo gem install amazon-ecs

次にRailsのconfigの中身を書き換えておく.

# config/environment.rb
config.gem 'amazon-ecs', :lib => 'amazon/ecs'
# config/initializers/amazon_ecs.rb
Amazon::Ecs.options = {
  :aWS_access_key_id => 'APIを使うために必要なアクセスキー',
  :country           => :jp,
  :response_group    => 'Medium'
}

そしてマイグレーションファイル.

class CreateAmazonItems < ActiveRecord::Migration
  def self.up
    create_table :amazon_items do |t|
      t.string :asin, :null => false
      t.timestamps
    end
  end

  def self.down
    drop_table :amazon_items
  end
end

ASINのみは恒久的に保持しておいていいのでこうする(他のを含めると規約違反なはず).

後はモデル.

class AmazonItem < ActiveRecord::Base
  validates_presence_of :asin

  def get(path)
    lookup unless @looked
    @item && @item.get(path)
  end

  protected

  def validate
    lookup unless @looked
    errors.add :asin, "can't find the item from Amazon" unless @item
  end

  private

  def lookup
    @item = Amazon::Ecs.item_lookup(asin).first_item
    @looked = true
  end
end

必要なときだけlookupメソッドでAmazonに要求するようにし, 2回目以降は当然リクエストしないようにしておく.

コレで:

amazon_item = AmazonItem.find_by_asin '4797336617'
puts amazon_item.get 'itemattributes/title' # => たのしいRuby 第2版 Rubyではじめる気軽なプログラミング

こんな感じに取得できる.

だけどASINが同一でも, インスタンスが違えば@lookedインスタンス変数は偽となる(nil)なので, そういう場合はやっぱり速度が落ちる. というコトでキャッシュを導入.

$ sudo port install memcached
$ sudo gem install memcache-client
class AmazonItem < ActiveRecord::Base
  CACHE_SERVERS = 'localhost:11211'

  validates_presence_of :asin

  def get(path)
    lookup unless @looked
    @item && @item.get(path)
  end

  protected

  def validate
    lookup unless @looked
    errors.add :asin, "can't find the item from Amazon" unless @item
  end

  private

  def lookup
    unless @@cache
      require 'memcache' # Amazon::Ecsはrequire 'amazon/ecs'しなくても使える(それはそれで怪しい)が……
      @@cache = MemCache.new CACHE_SERVERS
    end
    if @item = @@cache[asin]
      @item = Amazon::Element.new Hpricot @item
    elsif @item = Amazon::Ecs.item_lookup(asin).first_item
      @@cache.add asin, @item.to_s, 24 * 60 * 60
    end
    @looked = true
  end
end

あとconfig/environment.rbにも追記する.

config.gem 'memcache-client', :lib => 'memcache'

コレだけで劇的に早くなった. 発想は単純だけど, 単純だからこそなのか, キャッシュはかなり効果的だなぁ. あとAPIを介して取得した情報はキャッシュしてもいいが, 1日だけという期限がついている. それもmemcachedを使えば, うまい具合にできてしまう. コレはいいや.

気になるところ

  • MacPortsで入れたmemcachedが1.2.8と古い(今は1.4とか?). やっぱりソースから入れた方がいいかな
  • 上記ではAmazonItemクラスひとつにつきmemcachedのクライアントを作っているが, そのスコープは適切なのか. ローカル変数に入れて, その場その場でok? それとももっと大きなスコープでもok?
  • serialize/desirializeが強引. addや[]はMarshal.dump/loadを行うが, uninitialized structと例外が発生してしまうし……

actionscript-modeのロード時にエラー

久しぶりにActionScriptでなんか書こうと思ったら, Emacsで*.asファイルを開いても, シンタックスハイライトされない! *Messages*を読むと:

Loading /Users/takkkun/elisp/actionscript-mode.el (source)...
File mode specification error: (void-function c-identifier-re)

エラーだ. actionscript-modeを使いたいのに, actionscript-mode.elでどうにかなっているっぽい. c-identifier-reという関数がマズいのかな?

以前まで使えていたのになぁ. ちなみにバージョンは:

というコトで調べてみるっす.

追記(同日 12:49): 解決!

原因はごくごく単純. actionscript-modeが必要とするcc-modeを, 別の*.elが既に読込んでしまっていたのが原因でした. ちなみに問題であろうコードは下記のやつ.

(when (load "js2" t)
  (setq c-basic-offset 2
        js2-basic-offset 2
        js2-mirror-mode nil
        js2-electric-keys nil
        js2-strict-missing-semi-warning nil
        js2-strict-inconsistent-return-warning nil))

js2-modeの挙動を変えるために書いたコードが…… たしかに前回actionscript-modeで書いた後にこのコードを書いたと思う. でもこの時点でcc-modeを読込んじゃうってどうなんだろう?