今の会社に入って良かったこと・気付いたこと

今の会社に入社してから1年とちょっとが経った。で、もう辞めるつもりで、ただいま絶賛転職活動中。まあ請け負ったものがあるので、転職時期は年度明けとかになりそうだけど。

いろんな会社を転々としてきたけど、その中でこの会社で感じたことがあるので書き留めておく。

身1つで飛び込む体験

基本私はリファラルで転職していて、今の会社も例に漏れずなんだけど、経緯がちょっと特殊。普通なら社内の人から「うち来なよ」みたいな誘いだと思うけど、今回は社外の人から「この会社いいよ」なんて薦めてもらった。

この場合何が起きるかと言うと、リファラルなのに入社したら周り誰も知らないという状況になる。まあ転職サイト経由などだと当然のことだと思うんだけど、私は先述したようにリファラルばかりだったので初めてだった。

私の性格上、見知った人が居ると、その人の目を気にすると言うか、陰に隠れてしまい、あまり自ら表に立とうとしない。精々サポート程度と言うか。

反対にそういう人が居ないと奮闘する。これ最近感じる性質。打ち合わせでこちらが2人で行くとメインで喋らないけど、1人で行くと喋る(喋らざるを得ない)。3人以上で雑談していると控え目に喋るけど、2人、つまりマンツーマンなら普通に喋る。なんかそんな感じ。

つまり、今の会社では奮闘していた状態だった。知識・技術を振るうのは当然(当然と言うか業務遂行の上で出し惜しみなんてしないけど)だが、自身の立場と言うか、存在感も出していこう、という気になった。その気概と言うか、その気概故の行動は同僚に察されていたけど、ある意味多少なりとも出来ていた証拠なのかもしれない。別にその行動してて悪いわけではないと思うし、たぶん。

この体験で抱いた正直な感想としては、「意外と出来るじゃん」だった。もうすぐ34歳でこんな転職繰り返していて良いのか、とか思うんだけど、(求められる・求められないはあるにせよ)「どこでも自身次第でやっていけるのかもしれない」とも思った。

チームで働く体験

今までもチームで働く体験は当然しているんだけど、それなりの人数で進めたのは初めてかもしれない。

その中で人によって知識・技術にはムラがあり(当然なんだけどさ!)、今までの私は人に学ぶことが大半だったと思うんだけど、私が伝えられることもあるんだなと思った。

目的を達成するために協力するのは大切なんだけど、協力というのは請け負い切れない溢れたタスクを拾うという直接的な負担軽減だけに留まらない。チーム全体の知識・技術を底上げしていくのだってとても大切だと思う。

人によるとは思うけど、開発者として自身を磨くというのは死んでも付き纏う課題だし、付き纏うというか楽しみそのものなんじゃないかなあ。少なくとも私はそう。その姿勢はチームの雰囲気に現れると思うし、それが欠け、楽しんでいなければチームとして魅力がないと思う。魅力がないと私は人を誘えないし、いざ採用面談となっても、とてもじゃないが採用する気になれない。採用を担当した者としてダメな姿勢かもしれないけど、ごめん、自分が楽しめないのにそれは無理だわ。正直者ですまんな!

話逸れた。チームと言うのは、単にタスクを並行して進めるまとまりではない。副次的かもしれないが、無視できないほどに取り組む姿勢が大事だと感じた。

戦略の重要性

プロジェクトを推進するために戦略は欠かせない。そしてそれに依存し、実際に取る戦術などが決まる。まあそこは戦術のおかしさからフィードバックを受けるとは思うので、思考自体は行き来する(設計とコードみたいな)んだと思うけど。

何が言いたいかと言うと、戦略はよく検証する必要があるし、随時調整も必要だろう。間違っていた場合はすぐさまそれを認め、軌道修正と思い切ることも必要だと思う。

ごめん、戦略とか知ったように言ったけど、よく分からんかも。でも計画は必要だと思う。それも地に足の付いた。そしてそれを振り返る習慣も。

そこも重要なんだと気付けたのは大きかったなあ……。当たり前だとは思うんだけどさ。


良かったこと・気付いたこととは関係がないんだけど、自身のモチベーションがどこにあるか、という点についても整理できた気がする。

具体的に言うと、ベンチャーはもういいかな。良いものを作りたいという気持ちは変わらないんだけど、検証を積み重ねて0から1へ物事を進めるというのは、その事業への熱意、いやそれすら生温いほどの執念も必要だと思う。あまり「これで!」という分野がないと自覚しているんだけど、それを改めて強く感じた。

反対に「これで!」と思うのは、やはりプログラミングという手段なんだよなあ。だから事業も大切なんだけど、自分にとってはその事業に向かう人たちと良いもの作りたいし、その人たちが学習し、成長し、楽しいと思える環境に協力したいなあ、という感じ。ベンチャーがもういいと言うのは、この状況ではないことが多そう、というのにも起因する。やっぱスピードが求められる段階だと思うしね。是非ではなく、単にステージの違い。

というわけなんで、事業はあるけど開発を牽引するアプリケーションエンジニアがいないんだよなあ、とお思いのみなさま。お声掛けお待ちしております。

結局宣伝になった!!!ちなみに職歴などはいつでも出せるので、そこから見せてというのも全然ウェルカムです(というか気になって当たり前だと思うし)。